ひざの手術には内視鏡(関節鏡)手術、骨切り術、人工関節置換術があります。患者の年齢や症状にあわせて、最適な手術方法を選択し治療していきます。次にひざの手術療法について詳しく説明していきましょう。
内視鏡(関節鏡)による治療
痛みの原因となるひざの中の“ゴミ”を取り除く
内視鏡というと、胃カメラを思い浮かべる人が多いと思います。原理は同じで、胃の代わりに関節の中をのぞいて治療をおこないます。まず、ひざの周辺に2〜3個の7ミリの切り口を作り、生理食塩水で関節の中を満たしながら、直径4ミリの「内視鏡」を入れて、ひざの中をくまなく調べます。テレビ画面に10倍以上に拡大された関節の内部が映し出され、悪い部分を詳しく調べることができます。
傷口が小さくてすみ、手術後の痛みが少ない
内視鏡では、多量の生理食塩水を使用するため、ひざの内部にできた痛みのもとになる物質や関節内のくず(軟骨のかけらや滑膜のかけら)などを、洗い流すことができます。また、切れてしまった半月板などを処理することもできます。手術後も、傷口が小さく、痛みも少ないため、入院期間は一週間程度ですみます。
ただし、ひざの中が相当傷んでしまっている場合は、このような手術をしてもあまり効果がありません。
このような人に・・・
○70歳ぐらいまでの人。
○半月板が切れている症状があり、MRI検査で
異常が見つかった場合。
○レントゲン検査でひざの内部に遊離体(骨の
かけら)が見つかり、その遊離体がひざのひっ
かかりの原因である場合。
○ひざの中に水がたまり、なかなかひかない場合。
○骨の突起物(骨棘/こっきょく)があたり、ひざ
が伸びきらない場合。