人工関節による治療


痛んだ軟骨や骨の代わりとなる人工関節

 人工関節治療とは、文字通りひざの関節軟骨を全て人工物に置き換える手術です。つまり膝蓋骨(ひざの皿)、大腿骨、脛骨の関節部分を全て金属とポリエチレンといわれるプラスチックの複合体である人工物にかえてしまい、つなぎの部分は骨セメントもしくは金属のねじで固定します。
 関節部分の表面は金属とプラスチックがかみ合うようになっており、現在では関節表面の摩擦を減らすための研究がいろいろおこなわれ、さまざまな人工関節がでています。これらを専門の医師が患者さんのひざの状態に合った人工関節を選んで治療していきます。


人工関節の利点と欠点

ひざの悪いところは、全て人工物に取り替えてしまうため、手術後の痛みが比較的早く消えるところが利点といえます。
しかし、人工物で問題になるのは、第一にプラスチックの磨耗です。どんなに上手く手術がおこなわれても、関節面となる金属とプラスチックの摩擦は起こります。長くもっても20年というところでしょう。やり直しの手術が簡単であればいいのですが、そうもいきません。この意味で手術をする年齢は慎重に決めなければならず、日本人の平均寿命から考えても70歳以降ということになります。
 手術後は、平坦な道の歩行や椅子に座る生活での問題はなくなります。しかしひざの曲がりが悪くなるため、階段歩行や小走りなどが難しくなるとともに、しゃがみこむこともできなくなります。



 このような人に・・・       
 ○70歳以降の人。
 ○骨きり術では治せ
  ない、ひざの骨の
  変形がひどい場合。