痛みをコントロールするためには

急性期には冷やす
 急性期の強い痛みがある時、腫れたり熱っぽい時には、冷やすと効果的です。また、運動を行った後に熱くなった部分を冷やすと、腫れを抑え、痛みを軽くすることができます。

慢性期には暖める
 状態の落ち着いた慢性期には、暖めることが基本となります。バスタオルや毛布を掛けたり、保温効果のあるサポーターを使用するなどの保温法をとります。
 温水シャワーをあてたり、お風呂にゆっくりつかることも効果があります。電気こたつで暖めるのは、赤外線照射と同じです。ひざを暖めることで局所の循環を改善し、炎症でできた悪い物質や老廃物の吸収をすすめ、痛みを和らげるのです。

器具による温熱効果
 医療機関のリハビリテーション室では、特別な器具で物理療法を行うこともあります。赤外線照射は、熱をからだに直接当てることで温熱効果が得られます。電磁波や音波のエネルギーが、体の中で熱エネルギーに変わり局所を暖める超短波や超音波療法もあります。最近では、一般にも販売されています。
 しかし、これらは疼痛緩和を目的としたもので、変形性ひざ関節症そのものを治しているわけではありません。基本的な治療を行いながら、上手に使いましょう。

〜運動後にはクールダウンを〜
 全身運動を行う時、急に始めるのではなく、軽く体を動かして、筋肉が動きやすい状態にするウォーミングアップが必要です。それと同様にクールダウンも大切です。全身運動の後、軽い運動をしてから終えることを「クールダウン」といいます。運動をすると、乳酸という疲労物質が筋肉にたまります。すぐに休むよりもクールダウンを行う方が、この乳酸は早く減っていきます。ウォーキングのような運動後のクールダウンには、体操やストレッチングで、使った筋肉をほぐすことが適しています。