筋力をつける運動療法

等尺性訓練とは?
 変形性ひざ関節症の場合、ひざの関節が痛んで思うように筋力訓練ができないことがあります。このようなときに、悪くなった関節を動かさないで筋力アップをはかる運動があり、これを等尺性筋運動といいます。
 この運動は、筋肉の伸び縮みを避けて関節を動かさず、ただ力を入れることによって筋肉、靭帯、関節包、軟骨、骨など、関節を取り巻く組織すべてを強化し、新陳代謝をよくします。


<おもな等尺性筋運動の例>
ボールを使う運動
ももの内側の筋肉(大腿内転筋)を鍛えます。
脚上げ運動
ももの前面の筋肉(大腿四頭筋)と腹筋を鍛えます。
詳しい筋力トレーニングについては、「変形性関節症セミナーシリーズ5」を参考にしてください。。
水中歩行で楽しく治療
 変形性ひざ関節症の患者さんにおすすめの運動療法は水中歩行です。最近では、各地に温水プールが整備されており、手軽に利用できるようになってきました。
 水中歩行の利点は、
(1)浮力が働くためひざ関節に荷重がほとんどかからない。
(2)水の抵抗が大きいため、下肢だけではなく全身の筋肉に十分な効果がある。
(3)水圧のため足のむくみがおきにくい。などがあげられます。
 他にもエルゴメーターといわれる固定式の自転車も、歩行に比べてひざにかかる衝撃が少なく、負荷も変えることができます。